遊泳

猫、或いはサイエンス

hook

台風明けの、見たことのないような濃厚な朝焼けの、妖艶な美しさに驚いて何枚も写真を撮ってしまいました。 影絵のように浮かび上がる建物たち。 世界の外側から景色を眺めているような気分になる。 でも本当は、私もこの赤に呑み込まれた一部なのだ、そんな…

空へ。

昼間に外を出歩いていないので夕刻の空気から類推される雰囲気だけ感じているけれど、今日は夏が帰ってきたような1日だったみたいですね。 夜のこの雰囲気が既に懐かしくすらあります。 朝方、向日葵かなあ?と思って撮影した写真。 これからまた夏がくれば…

道ゆき。

建物から外に出る度に、空気が甘く香る季節になりました。 金木犀の花は少し離れると枝に対してひと房が塊で巻き付くように咲いているかの如く見えるので、その様がせっせと花粉を集める蜜蜂に似ている気がして愛しさを感じるのです。 もうすぐ降るように散…

self-reliance

とても気になっていたJ・W・ウォーターハウス氏の画集と山本大貴さんの絵が収録されているムックを購入しました。とても素敵。 pic.twitter.com/nMSQXt1OoN— なつき㌠ (@natsukissweet) 2016年9月18日ウォーターハウス氏の描く女性の絵は緻密で柔らかでぼん…

焦点距離

雨ゆえに遮断される感覚と、雨だから増幅される感覚があるなと思う。 例えば湿気を含んだ空気は遠くの音をよく伝えるけれど、雨が降り始めるとそれらはかきけされてしまうな、とか。 舗装道路のみずたまりを飛び越して初めて、地表の歪みに気がついたり。 自…

微睡みの終着点(覚醒)

残夏。 激しい雨の音で目が覚めました。 駆け抜けるように去っていったようだけれど、夏のスコールのような雨は好き。叩きつけられてたい。先週末は高エネ研(KEK:高エネルギー加速器研究機構)の一般公開のためつくばへ(加速器好きにとっては聖地巡礼)。 今回…

update

最近は自宅を出る頃に朝焼けを見られるようになってきました。 9月に入れば星を残すようになり、そのうち昨日の続きのまま今日を始めるような気分になる。 今はまだ、夏の気配をまとった空気の中を歩いているけれど。 @null かつて太宰に傾倒していたころ、…

感情当てゲーム

どうして台風の朝にばかりblog更新するのだと思われる方がおられるかもしれませんが、台風の方がタイミングを私の更新に合わせてきた・・・訳もなく、単に電車で読む本を忘れてきたからなのでありました。人の感情を読むことが苦手なまま生きてきました。 い…

風が強く吹いてる。

台風が数時間以内に関東を直撃するというタイミングです。空気が重くのしかかるよう。前回blogを書いてからさらに色々お出かけをして思うところもあったのですが、今はアウトプットする気持ちがあまり起こらないので寝かせておくことに致しましょう。 「理解…

真贋

blogサボラーなのですが電車に乗ると何となくスイッチが入る感じがあるので更新などをしてみます。 一昨日は目白の志むらさんまでかき氷を食べに出掛けました。 うず高く盛られたふわふわの氷にとろりと煮込んだ苺がたっぷりの「生いちご」を注文。 数年前に…

カオスなパラメータ

昨日は新国立美術館で開催中のルノワール展へ行きました。 光と陰の才人だけあって木漏れ日に包まれた人物像がやわらかで印象的でした。それから満ち足りた表情をする猫がよく登場します。 「猫と少年」という作品では片腕に抱き寄せられた猫が恍惚と少年を…

awake

昨夜予定の半分ほどまで書き上げてあったblogの続きを書こうかと考えたのですが、あまりにも今日の気分に寄り添わないので、イチから書き直すことに致しましょう。 言葉に置き換わらなかった種々の感情や出来事は心の奥底で養分となって次のそれらを育てるこ…

明滅

照明をoffにした光学顕微鏡でフラスコに入った接着細胞を眺めると、夜空に星を散りばめたような景色が拡がることに気づきました。 時々わざと照明をつけ忘れて見とれてみたりしてる。 命が蠢くそのミクロな世界と、我々が現在認識できる最大の世界とに、まさ…

Reverberation

静かな時間、自分のための時間。 少しずつ取り戻せてきたように思います。「鷺飛んで霄漢は白く、山遠くして色深青」(韶山寰普)— なつき㌠ (@natsukissweet) 2016年7月31日世界を無分節でありながらも無ではない状態に再分節して認識する。なんと難しいこと…

闇質的認識

魅力的なものに近づくのがこわい。 そんな気持ちはありませんか。私はこわい。 感情の渦が巻き起こり自分の心をニュートラルに保つためにエネルギーを費やさなければならないことがこわい。 浮き沈みの振幅が激しくなり自分の心なのに他者に操られているかの…

アヒルの子は可愛い。

事実とは最大多数の納得を獲得できるような共通概念、もしくはその前提を指すという認識でいたけれど、たとえば絶対的に確定された事実のことを真実と呼ぶのだろうか。だとしたら、真実は果たして存在するのだろうか。— なつき㌠ (@natsukissweet) 2016年7月…

fancy talk

陰惨で衝撃的な事件が起こり、人々が其々に思うことを述べ合っています。 もしかしたら綺麗事に聞こえてしまうかもしれないけれど、私はこういう時、興味本位との境目がよくわからなくなり、口をつぐんでしまう傾向にあるようです。 犯罪心理学を学んだ訳で…

シンポジウムとフクロウカフェ

7月23日(土)に秋葉原で開催された再生医療のシンポジウムに参加してきました。 内容を簡単に要約したものをTogetterに纏めましたのでご興味ある方はアクセスしてご覧ください。「「再生医療・遺伝子治療の未来へ~リスクとベネフィットを考える~」シンポジ…

生命の好ましきうるささ。

ふと、 「私はぼんやりしている時間が随分長いのではないか」と思いました。 昨日は有給休暇をとっており、折角だから朝早めに起きてひとりでふらりと、箱根とか小田原とか鎌倉とか、どこか遠くにでも出掛けようかなどと夢想していたのですが、気がついたら1…

本質との乖離

美しいと感じるような表現や発想が着想された場合、それを捨てることには勇気が要る— なつき㌠ (@natsukissweet) 2016年7月14日 美しい言葉や耳障りのよい言葉は時に内実を裏切り暴走する。後から態度が追いつくのなら最終的にそれは嘘ではないが、それまで…

noninterference

残業からの帰り道なのですが、大雨のためいつもの電車が不通になっているみたい。 雨が止まない限りは動かないみたいだし、こうなってしまったらお手上げですね。 幸い振替輸送の電車に座れているのでこのまま気長に帰ることに致しましょう。 文庫本がバッグ…

一芸猫

今年はもう、ダークチェリーは食べられないんだと諦めていました。いつものスーパーにはなくなってしまっていたので、また来年かなあ・・・なんて。 まさかまさか、お夕飯を食べに行ったステーキ屋さんのサラダバーに置かれているなんて!! 興奮しすぎては…

scale

前髪が伸びてきて片眼を隠せるレベルになってきました。「隻眼の」という枕詞が似合いそうです(永遠の厨二)。 ここまで伸ばしたのは人生初、もう少し頑張ってみましょう。大人の色気を手にいれるのだ。 今週は通勤時間に少しずつ本を読み進め、今朝読了しま…

分水嶺

「人と人が一緒にいるってことは、惹かれあってこそ成立するものであって、一緒にいることが前提で物事を進めるというのは無理があると思うんですよ。それでその責任、お互いがお互いに惹かれあい続けるという責任を個々人がちゃんと負えるのか、っていう」(…

virtual image

ひとつの節目を迎えたように思う。 グラス・ハープおよびアイリッシュ・ハープによる「主よ人の望みのよろこびよ」 聴いていた。 息をつかせぬ音階の駆け上がり。 結晶を育てるように祈りたい。@null 終わらないで欲しいと願っても終わりはくるものだ。でも…

伝えるための模索

時々サボりがちになっているけれど、blogはできるだけコツコツ積み重ねてゆきたい。 但し無理はしないこと。何もないところから無理矢理捻り出さないこと。 残り僅かな歯磨き粉をチューブを押して出そうとするんだけど手を離すと全部引っ込むか、にょろりと…

I wish I were ・・・

諸事情あって夜更かししてしまい、睡眠時間4時間ちょっとの週中日。幾ら私がショートスリーパーの部類とはいえ、4時間半を切ると大抵体調を崩します。愚かな行為・・・(反省の仕草) 幸い今朝は目覚めがよく、しかも仕事中まったく眠くならない。なんだこれ…

現在の自分アップデート

日曜日は静かな休日を過ごしました。 家事をこなし、本を読み、幾つかのクラシックを聴き、猫たちとお昼寝をし。 また独りでいては起こり得ない感情のうごきについて考えたりしていました。最近は頭の中のリズムがショパンのEtude Op.10, No.3で充たされてい…

答えは自分の中に。

池袋のジュンク堂近くにあるフクロウカフェに行こうと思ったら予約しないとダメなくらい人気だったらしく門前払いを喰らってしまいました。 残念。 そのままの足で西武の有隣堂へ。リブロがなくなってから初めて訪れました。本の並びも展示も造りもすべてが…

上手な溶かしかた

頭痛が酷くて早めに退社し、家でこんこんと眠っています。 帰宅したら南西向きのベッドルームが灼熱地獄と化していたので出窓の上に扇風機を載せ、涼しい風を送り込み。 部屋のなかにいる私も空気が冷やされると共に身体の熱を奪われていく。 小さく丸くなり…