2016-03-12 透かして見えるもの 折り紙を何回か折り、端からランダムに切り込みを入れててから再度開くという遊びは、幼い頃ことのほか好んで行ったように思う。 変則的に施した筈の紋様が規則的に配置され続く不思議さ。 予想を裏切るカタチに仕上がる面白さ。 裏に違う色の紙を貼りつけて、抜けた部分を逆に浮かび上がらせる愉しさ。それは美しいと感じられるものを、自らの手で造り出す事ができる悦びの原始体験だったのかもしれない。