遊泳

猫、或いはサイエンス

定石

数独は幾通りかのロジックを組み合わせて解いていく。
適切な場面において適切なロジックを適用できるか否かという類のパズルだと考えている。
喩えるなら、公式を用いて数学の問題を解くような、そんな感じ。

難解な問題になってくると途中、分岐点が現れるので、ふたつみっつに分かれていくその手筋を記憶の底に留めておく。
それは行き止まりのないルートを探す迷路だ。

問題制作者の方と、問題を通して会話する。
隠された意図を読み、トラップに翻弄され、鍵を見つけることができたなら思わず微笑んだりもする。
そこに掌の上で転がされる日常を思う。

私はいつでも試されていたい。