遊泳

猫、或いはサイエンス

蓋をとじた鍋のなか

幾つかの雑文を煮詰めることもしないで下書きに次々放り込んでゆく。
時々読んでいる本やひととの会話や、Twitterでの誰かのことばの中などに停滞をブレイクする思考を見いだしたりもする。
最近ではマイケル・サンデル氏の本の中にそれを見つけた。

ロールズの言説「我々は道徳的行為者として目的ではなく選択能力に拠って定義される」

拡大解釈を承知の上でこの言説を流用するけれど、人格を作るのはこうありたいといった目的ではなくひとつひとつの選択、その集積にすぎないではないかと感じている。
「人としての魅力は」でも触れたけれど、その選択こそがその人そのものなのではないか。

私は愛する。
誰かの選択という行為そのものを。
私は私を既定する。
自身の選択によって。

今はひとまず、ここまで。
また煮詰めよう、ぐつぐつ。