遊泳

猫、或いはサイエンス

一辺

立ち並ぶビルをふと見上げ、あまりに美しく平行に走る空にしばし見とれた朝だったのです。

このビル群を設計した人達の、隣ビルとの間隔を緻密に計算し並べ存在させる意図をそこに感じ、では一体どれくらい角度の誤差があるのかとふと気になって、頭の中で辺縁を延ばしてみたりして。
おそらくフェルミ推定を真面目にやれば何度なら何キロ先で交わるといったそれなりの数値がでるのだろうけれど、そんな現実は青空の向こうにぽいぽいとしたまましばし夢想しました。
こんな気持ちのよいお天気の日には、そんなひとときが許されてもよいような気がして。