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猫、或いはサイエンス

理解とイメージ

あまり共感は得られなかったのだけれど(若しくは当たり前すぎることなのでしょうか)、私の中には文の理解≒鮮明な脳内イメージという図式があります。

但し厳密に言うと単語の意味の理解と文脈の理解は違うもので、前者は素材のストックを脳内に増やし、後者はそれらのストックから浮かんだイメージにストーリーをつけるような感じ。
ストーリーとは、言い換えればふたつ以上の要素の結びつきであったり、因果であったり、論理といったものですね。
この素材イメージやストーリーイメージが具体性をもって鮮明に脳内に浮かぶほどに、「ああよくわかった」と感じるのです。

ですから、理解が難しい文脈に当たった時はまず要素まで分解し、何が理解できていないのかを把握することに注力します。
単語がわからなければ意味を調べ、単語同士がどう接続しているのかわからなければ接続詞や指示代名詞が其々何をさしているのかを分析し、文脈が理解できなければ組み立てられそうなストーリーを推測するなどを謀ってみるのです。

しかし実に厄介なのは巧妙なレトリックや寓意が含まれる文章ですね。
書き手が意図するイメージを正しく受け取ってこちらの脳内で再現しなければならない。
とても、難易度が高い。
けれど「難しいけれど面白い」と感じる文章にはたいていそのような要素が含まれているため、うむうむと頭を悩ませながらも解読する日々です。
だって好きなんですもの、謎解き要素。

そういえば以前、自転車のペダルが付いているデスクについての情報がTwitterでRTされてきたのですが、あれ欲しいなあ。
元々は多動性障害をもつ児童が学習に集中できるようにというコンセプトで製作されたデスクのようですが、私、受験期は歩きながら音読したり単語を覚えるタイプの人間でしたので。
先日インドの本を読んでいる時も、気がついたらずっとストレッチしてたんですよね。
買ってしまおうかしら・・・。