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遊泳

猫、或いはサイエンス

ただ平凡な日常にある幸せ

ホルター心電図の件もあり、1日有給休暇をとってのんびりと過ごしていました。厳密にいうと普段の生活とは違いすぎるので検査に向かうのにあまりよい態度ではないのだけれど、仕事しながら「歩行開始」「階段昇降」みたいにいちいちメモ書きする余裕はないなあと考えまして。
測定器、腕時計型のiPhoneにして記録もその場でとれるようにすればよいのにな。検査が最も必要な世代が使いこなすのが難しいということなのでしょうか。技術的には難しくない、はず・・・
そう遠くない未来、それが当たり前の景色になっていてほしい。


勿論違う意見もあるとは思いますが、私は医療機器は違和感のない、限りなく人の機能に近いものであるのがよいなと考えています。
そこにあることも気づかないような。

例えば下記リンクの記事にあるインスリンパッチは患者さんが高血糖状態に陥った時に自動的にインスリンが投与される仕組みになっています。

http://www.dm-net.co.jp/calendar/sp/2016/025274.php

糖尿病患者さんの中には1日に何度もご自身の血糖値を(指などに痛みの少ない針を刺して血液を出し)測定して数値を把握し、必要とあればいつでも必要な量を投与できるようインスリン注射を持ち歩いている方が多くいらっしゃいます。

インスリン注射は昔より痛みが少ないものが開発されていますが、それでも自分で血糖状態を把握することや、注射を打つタイミングを図ることは大変難しく、手間もかかる作業だと思われます。そしてそのような生死にダイレクトにつながるような恐怖心ともずっとむきあい続けなければならない。
このインスリンパッチのように、生理的なインスリン分泌をmimicするような機能は患者さんのQOLを上げる素晴らしい製品だなと感じます。



他にも少し前の話題ですが、Applewatchと連動できるアプリケーション、「NightScout」が話題になりましたね。
髪の毛ほどの細い針から採血して測定した血糖値を遠隔モニタリングできるアプリです。小さな子供の血糖値のモニタリングに有用であるとして、開発当初は無認可で配布されましたが、FDAが後追いで承認したという逸話があります。
自分では血糖値コントロールすることが難しいお子さんだけでなく、ご老人などにも適したデバイスであると考えます。



以前東京医科歯科大で開催された講演会に登壇された稲川淳二さんが
「失ってみないとそれが幸せだったと気づけないような幸せがある。何もない、ただ平凡な日常は、幸せなことなんだ」
という主旨のお話をされていらっしゃったのが深く心に残っています。
苦しい日々を過ごす患者さんにとって「ただ平凡な日常」が少しでも増えれば、それは素敵なことなのだと考えています。
もちろん未来の私自身や、周囲の大切な人達のためにも。






美しい景色に出逢えた時に、立ち止まって眺められる程度には余裕のある生き方をしていたいなあ。