遊泳

猫、或いはサイエンス

陽炎

関東地方、22時55分頃に火球(大きめの流星)が出現したらしく、私の周囲のタイムライン、割と賑わっておりました。
外食からの帰り道で私も外にいたのですが、ちょうどその時間にスーパーで牛乳を買っていたのです。痛恨のすれ違い。もくもくと太い飛行機雲のような痕跡だけはしっかりと目撃しましたが・・・ああ、惜しかったなあ。

お夕食は銀座のカジュアルフレンチ「ishida」さんのハーフサイズフルコース。
和のテイストを採り入れつつも本格的なフレンチで、とても美味しく、盛りつけも美しかったです。
なにより店員さんとの距離感が近すぎず、でも細やかな心配りを感じられ、大変居心地がよいお店でした。
いつかまた行きたいな。


昨日読んだSONYのロボット犬、AIBOに纏わるインタビュー連載記事がとても面白かったです。


このインタビュー記事にもあるように、AIBOは開発段階から当時の出井社長に反対され続け、遂に撤退という憂き目に合います。

この記事には出ませんでしたが、以前「死なないペット」として期待しAIBOを飼っていた人達の記事を読んだことがありました。
SONYAIBOから全面撤退し、修理補償期間が終了したため壊れたAIBOを治療するための部品が手に入らず、それでも家族として暮らしてきたAIBOを捨てることなどできずに動かないまま共に暮らし続ける人達がいて。
何とかしてAIBOを直して欲しいというその方たちの声を聞きつけ、開発に関わっていたとあるエンジニアさんがご自身で保有していたAIBOを解体し、部品として個人的に修理を請け負っていたという記事でした。しかし部品はすぐに足りなくなり、彼は困り果てるのですが、噂を聞きつけた他のエンジニアさんたちがその意思に賛同し、入手できる限りの部品をかき集め、提供してくれたというような内容でした。(私の技術ではお伝えしきれませんが読みながらぽろぽろ泣きました、これ)

今回の記事を読み、なぜ一世を風靡し世界を熱狂に沸かせ人気を博したAIBOが撤退を余儀なくされ、あのような扱いを受けていたのか。そしてかつて世界のSONYと呼ばれたあれほどの企業がなぜここまで凋落してしまったのか。その理由が(一側面からの記事ではありましたが)なんとなく判るような気がしました。
続きがアップされるのを楽しみに待っています。




夏の思い出はいつも熱に浮かされたように、淡く立ち上る陽炎のように、ゆらゆらと記憶の底をたゆたっている気がしてる。