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遊泳

猫、或いはサイエンス

道ゆき。

建物から外に出る度に、空気が甘く香る季節になりました。
金木犀の花は少し離れると枝に対してひと房が塊で巻き付くように咲いているかの如く見えるので、その様がせっせと花粉を集める蜜蜂に似ている気がして愛しさを感じるのです。
もうすぐ降るように散るのも楽しみだな。橙色の絨毯、暖かみのある道ゆき。
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「どんなものに惹かれますか? 」
そう問われて答えてから、改めて思う。
何かに惹かれるその理由は様々だけれど、私にとって心惹かれるものとは、憧憬や尊敬であったり、自分にないものを埋めるといった願望の裏返しであることが多いような気がします。
コレクター気質であるところの背景にはそのような欠失の補填的意味合いも潜んでいるかもしれない。
何かを取り込んだら自分のものになるような思いがどこかにある。そんなもの、幻想なんですけれどね。

何かをこねこねと考え続けていないと溺れてしまうよ。
生きるための水なのにその水で溺れるようなものだけれども。

「理解」についても同様に思う。
解ろうとすることを投げた瞬間、真っ白になる。
理解できないということはどこか、諦めに似ているように思っている。
「もういいか」といってしまうような自分と闘えるようになりたいのです。


窓を開けて眠りたいな。
橙色の夢にひたひたと満たされたい。

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