遊泳

猫、或いはサイエンス

尤度

それっぽい理由を探してしまうという癖が私にはあります。
感情やら行動やらにいちいち理由を見いだしては納得に落とし込まないと気がすまないところ。
本当はきっと、もっと「なんとなく」「訳もなく」みたいな意識の外に理由がありそうな物事はたくさんあるのだろうけれど。

理由がわかれば安心できる。
安心?
私は何が不安なんだろうな。

円城塔氏の小説は初めてなのですが、え?そこのシナプス接続要求しますか、という繋ぎ方をしてきますね。心地よい裏切りがある。
エピソードの破天荒さに細密なイメージを要求されるので、私にとってはすいすいと読みすすめられるような感じではないのですが、引き込まれます。
元々舞城王太郎氏の強いファン(強いファンとは)なのですが、近しい脳の使い方があるように感じます。文体もレトリックも似てはいないんですけどね。
まだ最後まで読み終えていないので、ひとまずは印象としての感想です。