遊泳

猫、或いはサイエンス

So far, so good.

遠くまで飛んでみたいと思いながら過去に翼を探していた。




自分の内部から出てきた言葉でさえ、意味を見失うことはあるけれど、これについてはよく覚えている。変化という現象に生か、それに類似するものを見いだしていた。

私も「いつか思い出すためのトリガーにする」などと言いながらも自分の文章を読み返したことは殆どなく、もしかしたら今書いているこれも、既に何千回も言及してきたことだったりするかもしれない。
忘れるという自衛手段に長けている。


静寂な狭い部屋で壁に向かって吐かれる寝息はこだまして部屋の逆側からも聴こえてくる。
簡易サラウンドシステム。ひとつの愛も同時に2方向から囁かれれば効果は2倍になるだろうか。