遊泳

猫、或いはサイエンス

解釈

書きたいことがあるわけでもなく、ただこの場所に居たいという理由だけで書く。そんなこともあるでしょう。
吸い込んだ空気が清涼ならば身体を構成する酸素二酸化炭素窒素その他諸々が清涼に組み換えられるというように、自分が所在する場所は私の構成を組み換えてゆく。そんな感覚がある。

こちらのタイトルで筆を置いてから既に2年が経過しているということに少し驚く。幾つか過去のエントリを遡り、そこに自分の変化を探してみた。断絶があれば緩やかな繋がりもあり、記憶の在り方との相似性を感じる。ただし似ているけれど非なるもの。
私から産み出された筈の言葉が当時と異なる解釈を伴い独り歩きするのは愉しい現象だ。その場ではただひとつの意味を含んでいた筈が、時間という距離に色付けられ新たな解釈を纏い始める。現在の私を過去に適用する。
私を構築するものは過去の積み重ねだけではない。現在も未来も含んで今ここに在るのが私なのだ。

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